CzeekV使い方 複数薬剤同時検索機能について
-
併用剤に関してのチェックなど、複数薬剤を同時に検索してその有害事象情報を
探索する機能について説明します。★検索(複数薬剤同時検索)
トップ画面の検索ボタンを「Normal」から「Polyphramacy」へ切り替えます。デザインが似ていますが、画面が切り替わります。
『新規/編集』を押して、複数の薬剤を登録します。
文字検索から探す場合は、文字入力後に入力欄の下に表示される候補薬剤名を
選択することで複数薬剤を登録できます。
右図では、「ワーファリン」と入力後に検索ボックスの下に「ワーファリン(WARFARIN)」が候補として表示されています。パネルとして検索薬剤を登録します。
パネルを消したい場合は右上の☓印をクリックしてパネルエリアから削除します。
★検索結果テーブル
検索実行することで下のエリアにテーブルが表示されます。
下図では右側の図が検索結果テーブル(JADER)です。
各薬剤と関連のある有害事象の列とその件数(スコア値切り替え)が表示されます。★絞り込み検索
副作用「出血」リスクをチェックしたいときは検索ボックスに「出血」といれて検索することで
絞り込んだ結果のテーブルを確認できます。(右図)右図は(AND)の列を降順(多いもの順に)並べ替えをしています。
★列追加機能(を用いた活用方法)
薬剤の組み合わせ内容を変えてみて、リスク評価を行います。
例えば同効薬の薬物相互作用についての副作用チェックに有効です。
解熱鎮痛薬としてのアセトアミノフェンとNSAIDsの違いと、薬物相互作用(ワーファリン併用時)のリスク探索の例を下記します。
初めにカロナールとロキソニンをパネルに登録して検索を実施します。
その後、テーブルに右上にある「列追加」ボタンを押してテーブルに新しい2列を追加します。(参考下図)この状態で検索エリアに戻って「ワーファリン」を検索し、パネルに登録します。
パネル登録している薬剤をドラッグ&ドロップで追加した列の項目欄に登録します。
(参考下図)追加した列はまだ各セルは空白ですのでこの状態で「再表示」ボタンをクリックします。
そうすると、「カロナール and ワーファリン」 と「ロキソニン and ワーファリン」の件数が各セルに表示されます。
下図(左側)は更に
・副作用名「出血」で絞り込む
・(AND)ロキソニン・ワーファリン の列で降順に並び替え
したものとなります。同じ操作をFAERSでも実施したもの(右側)と合わせて下図に並べてみます。
(FAERSは症例レポート数が多いので再表示ボタンクリック後しばらくお待ちください)組み合わせの違いによる有害事象の発生件数の違いがテーブルから確認できます。
言うまでもありませんが、組み合わせの違いによって相互作用リスク増強に有意な差があるかどうかはリスク比・ハザード比・p値の計算など更なる統計解析を進める必要があります。患者基礎情報(年齢・性別等)や疾患による因子も見てみたいところです。
(本システムでは現状は上記までの解析です。それ以降は受託にて承ります。)JADERとFAERSでは分母となる全体の報告数に大きな差があります。
JADERだけを見ても差があるような有害事象は探索出来ます。ただし、その差を科学的に突きつめたいところです。
FAERSを見てみると大きな違いのある有害事象があることも見てとれます。まとめ
●併用薬剤によるリスク増強監視
●類薬比較
●相互作用による未知リスク発掘
などに活用可能●有意な差があるかどうかは更なるプロファイリングを実施すること
-
お問合わせ
メルマガ登録